2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
株式会社ヤプリ (4168)
決算評価: 非常に良い主要業績指標
AI財務分析レポート
1. 総評
株式会社ヤプリは、2025年12月期において、売上高6,056百万円、営業利益882百万円、経常利益877百万円、親会社株主に帰属する当期純利益920百万円を達成しました。連結財務諸表の作成初年度であり、前期比での比較はできませんが、単体決算では売上高9.9%増、営業利益61.5%増と大幅な増収増益を記録しており、連結ベースでも堅調な業績であることが伺えます。特に、ノーコードアプリプラットフォーム「Yappli」に加え、ウェブ構築プラットフォーム「Yappli WebX」の提供、さらに子会社化によるLINEミニアプリ市場への参入など、事業領域の拡大が業績を牽引したと考えられます。自己資本比率も59.5%と健全な水準を維持しており、今後の成長に向けた強固な財務基盤を有しています。
2. 業績結果
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(連結) | 前期比(単体) |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 6,056 | - | 9.9%増 |
| 営業利益 | 882 | - | 61.5%増 |
| 経常利益 | 877 | - | 61.0%増 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 920 | - | 24.5%増 |
| 1株当たり当期純利益(EPS) | 71.90 | - | 72.81 |
| 配当金(年間) | 13.00 | - | 記載なし |
業績結果に対するコメント: 連結決算初年度のため、前期比での比較はできませんが、単体決算では売上高、営業利益、経常利益、当期純利益の全てにおいて大幅な増加を記録しており、事業の成長性が顕著です。特に営業利益の伸び率は61.5%と非常に高く、収益性の改善が進んでいることが分かります。これは、主力事業である「Yappli」の継続的な成長に加え、「Yappli WebX」の展開や、子会社化によるLINEミニアプリ市場への参入といった新規事業への取り組みが、売上増加と利益率向上に貢献したと考えられます。1株当たり当期純利益も71.90円と、株主価値の向上を示唆しています。年間配当金は13.00円となっており、株主還元も行われています。
3. 貸借対照表(バランスシート)
【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(連結) | |----------------------|---------------|----------------| | 流動資産 | 3,283 | - | | 現金及び預金 | 2,204 | - | | 受取手形及び売掛金 | 740 | - | | 棚卸資産 | 35 | - | | その他 | 313 | - | | 固定資産 | 1,452 | - | | 有形固定資産 | 103 | - | | 無形固定資産 | 113 | - | | 投資その他の資産 | 1,236 | - | | 資産合計 | 4,736 | - |
【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(連結) | |--------------------------|---------------|----------------| | 流動負債 | 841 | - | | 支払手形及び買掛金 | 32 | - | | 短期借入金 | 記載なし | - | | その他 | 809 | - | | 固定負債 | 933 | - | | 長期借入金 | 930 | - | | その他 | 3 | - | | 負債合計 | 1,775 | - |
【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(連結) | |------------------|---------------|----------------| | 株主資本 | 2,819 | - | | 資本金 | 58 | - | | 利益剰余金 | 1,593 | - | | その他の包括利益累計額 | 記載なし | - | | 純資産合計 | 2,961 | - | | 負債純資産合計 | 4,736 | - |
貸借対照表に対するコメント: 当連結会計年度末の資産合計は4,736百万円です。流動資産が3,283百万円を占め、そのうち現金及び預金が2,204百万円と、潤沢な資金を有しています。これは、事業の成長に伴うキャッシュ創出能力の高さを示唆しています。固定資産は1,452百万円で、投資その他の資産が1,236百万円と大部分を占めており、投資活動への積極性が見られます。 負債合計は1,775百万円で、そのうち固定負債が933百万円、流動負債が841百万円です。長期借入金が930百万円と、負債の大部分を占めています。 純資産合計は2,961百万円で、株主資本が2,819百万円を占めています。特に利益剰余金が1,593百万円と積み上がっており、過去の利益蓄積が厚いことが分かります。 自己資本比率は59.5%と、健全な水準を維持しており、財務の安定性が高いと言えます。流動比率や当座比率などの安全性指標は、詳細なデータがないため算出できませんが、現金及び預金の多さから、短期的な支払い能力は問題ないと考えられます。
4. 損益計算書
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(連結) | 売上高比率 |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 6,056 | - | 100.0% |
| 売上原価 | 2,029 | - | 33.5% |
| 売上総利益 | 4,026 | - | 66.5% |
| 販売費及び一般管理費 | 3,143 | - | 51.9% |
| 営業利益 | 882 | - | 14.6% |
| 営業外収益 | 11 | - | 0.2% |
| 営業外費用 | 16 | - | 0.3% |
| 経常利益 | 877 | - | 14.5% |
| 特別利益 | 0 | - | 0.0% |
| 特別損失 | 0 | - | 0.0% |
| 税引前当期純利益 | 877 | - | 14.5% |
| 法人税等 | △43 | - | △0.7% |
| 当期純利益 | 920 | - | 15.2% |
損益計算書に対するコメント: 売上高6,056百万円に対し、売上原価は2,029百万円で、売上総利益率は66.5%と非常に高い水準です。これは、ソフトウェア事業の特性として、一度開発したプロダクトの追加的な販売にかかる原価が低いことを示唆しています。 販売費及び一般管理費は3,143百万円で、売上高比率は51.9%となっています。営業利益は882百万円で、売上高営業利益率は14.6%と、高い収益性を実現しています。 営業外損益は軽微であり、経常利益も877百万円と営業利益と同水準です。 特別損益はほぼなく、税金等調整前当期純利益は877百万円です。法人税等を考慮した当期純利益は920百万円となり、売上高純利益率は15.2%と、高い収益性を維持しています。 ROE(自己資本利益率)は、詳細なデータがないため算出できませんが、高い利益率と健全な自己資本比率から、良好な水準であると推測されます。コスト構造としては、売上原価率が低く、販売費及び一般管理費が売上高の約半分を占める構造となっています。
5. キャッシュフロー
- 営業活動によるキャッシュ・フロー: 776百万円
- 投資活動によるキャッシュ・フロー: △86百万円
- 財務活動によるキャッシュ・フロー: △445百万円
- フリーキャッシュフロー: 営業活動によるCF - 投資活動によるCF = 776 - 86 = 690百万円
キャッシュフローに対するコメント: 営業活動により776百万円のキャッシュを獲得しており、事業のキャッシュ創出能力は非常に高いと言えます。投資活動では86百万円を使用しており、子会社株式の取得や投資有価証券の取得など、将来の成長に向けた投資を行っていることが伺えます。財務活動では445百万円を使用しており、長期借入金の返済や自己株式の取得、配当金の支払いなどが行われています。フリーキャッシュフローは690百万円と潤沢であり、企業の財務的な柔軟性を示しています。
6. 今後の展望
株式会社ヤプリは、2026年12月期において、売上高6,800百万円、営業利益1,000百万円、経常利益980百万円、親会社株主に帰属する当期純利益930百万円の連結業績予想を発表しています。これは、2025年12月期と比較して、売上高12.3%増、営業利益13.3%増、経常利益11.6%増、当期純利益1.0%増を見込むものです。 「デジタルエクスペリエンスプラットフォーム(DXP)」構想を推進し、主力プロダクトである「Yappli」に加え、「Yappli WebX」、そして2026年にはLINEミニアプリ制作サービスを提供することで、マルチプロダクト化を加速させる計画です。また、「Yappli for Marketing」と「UNITE by Yappli」の2軸に注力し、顧客体験向上と従業員体験向上を目指します。 人件費や広告宣伝費といった成長投資は継続しつつも、投資効率を重視した成長フェーズへ移行しており、バランス型の成長を目指しています。 リスク要因としては、経済状況の変動、競合の激化、技術革新への対応などが考えられますが、デジタル化の進展という追い風の中、同社のプロダクト・ソリューション展開は成長機会を捉えていると言えます。
7. その他の重要事項
- セグメント別業績: 当社グループはアプリ運営プラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略されています。
- 配当方針: 2025年12月期は年間13.00円の配当を実施しており、配当性向は18.1%、純資産配当率は6.8%です。2026年12月期は年間14.00円の配当予想を発表しています。
- 株主還元施策: 配当金の実施に加え、自己株式の取得も行われています。
- M&Aや大型投資: 2025年11月には株式会社ヤプリフードコネクト(旧株式会社チューズモンスター)を子会社化し、LINEミニアプリ市場へ本格参入しました。
- 人員・組織変更: 記載なし。