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更新: 2026-02-13 16:00:00
決算 2026-02-13T16:00

2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

三和油化工業株式会社 (4125)

決算評価: 非常に良い

主要業績指標

AI財務分析レポート

1. 総評

三和油化工業株式会社は、2026年3月期第3四半期連結累計期間において、堅調な業績を記録しました。売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益の全てにおいて、前年同期比で大幅な増加を達成しています。これは、環境関連事業におけるリユース事業の拡大、特に貴金属・レアメタル再資源化の取扱量増加、およびエンジニアリング事業における大型案件の獲得が主な要因です。財務基盤も安定しており、自己資本比率も一定水準を維持しています。

2. 業績結果

科目 金額(百万円) 前期比(%)
売上高(営業収益) 13,964 +16.5%
営業利益 958 +53.3%
経常利益 1,069 +53.9%
親会社株主に帰属する四半期純利益 694 +52.8%
1株当たり当期純利益(EPS) 160.82 記載なし
配当金(2025年3月期合計) 43.00 記載なし
配当金(2026年3月期予想合計) 50.00 記載なし

業績結果に対するコメント: 当第3四半期連結累計期間の業績は、前年同期比で売上高が16.5%増、営業利益が53.3%増、経常利益が53.9%増、親会社株主に帰属する四半期純利益が52.8%増と、大幅な増収増益を達成しました。 主な要因としては、以下の点が挙げられます。 * リユース事業の好調: サーキュラーエコノミー形成への貢献を目指し、有機溶剤、リン酸、希少金属等のマテリアルリサイクルを推進。特に、エー・アンド・エイチ・ジャパン株式会社の連結子会社化により、貴金属・レアメタル再資源化の取扱量が大きく増加し、売上高は47.0%増となりました。 * エンジニアリング事業の拡大: PCB案件の取込みが順調に進み、売上高が63.5%増となりました。 * 化学品事業の回復: 半導体・電池・電子部品市場の拡大期待から、ファインケミカル製品の取扱数量が増加し、売上高は3.0%増となりました。 * 子会社化による影響: 2025年10月1日にエー・アンド・エイチ・ジャパン株式会社を子会社化したことが、リユース事業の売上増加に大きく貢献しました。

一方で、自動車事業においては、油剤や洗浄剤の製品販売が苦戦し、売上高が1.6%減となりました。

3. 貸借対照表(バランスシート)

【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|----------------|--------------| | 流動資産 | 7,446 | +22.5% | | 現金及び預金 | 1,915 | +17.8% | | 受取手形及び売掛金 | 3,352 | +18.1% | | 棚卸資産 | 1,897 (商品・仕掛品・原材料) | +36.5% (合計値) | | その他 | 197 | -20.4% | | 固定資産 | 18,111 | +24.2% | | 有形固定資産 | 15,917 | +20.8% | | 建物及び構築物 | 4,573 | +0.3% | | 機械装置及び運搬具 | 3,017 | +0.9% | | 土地 | 4,915 | +0.9% | | リース資産 | 32 | +301.5% | | 建設仮勘定 | 3,040 | +613.3% | | その他 | 338 | +3.8% | | 無形固定資産 | 526 | +446.4% | | のれん | 202 | 記載なし | | 技術関連資産 | 164 | 記載なし | | その他 | 159 | +65.4% | | 投資その他の資産 | 1,667 | +29.4% | | 投資有価証券 | 1,031 | +56.6% | | その他 | 428 | -5.5% | | 資産合計 | 25,558 | +23.9% |

【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|----------------|--------------| | 流動負債 | 5,090 | +21.9% | | 支払手形及び買掛金 | 1,230 | +5.5% | | 短期借入金 | 1,714 (1年内返済予定の長期借入金) | +30.3% | | その他 | 2,146 (未払法人税等、賞与引当金等含む) | +37.1% (合計値) | | 固定負債 | 7,303 | +85.0% | | 長期借入金 | 6,764 | +81.0% | | その他 | 539 (社債、リース債務等含む) | +118.7% (合計値) | | 負債合計 | 12,393 | +52.6% |

【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|----------------|--------------| | 株主資本 | 12,552 | +4.3% | | 資本金 | 1,590 | +0.1% | | 利益剰余金 | 9,417 | +5.7% | | その他の包括利益累計額 | 433 | +51.2% | | 純資産合計 | 13,164 | +5.2% | | 負債純資産合計 | 25,558 | +23.9% |

貸借対照表に対するコメント: 当第3四半期連結会計期間末の総資産は25,558百万円と、前連結会計年度末に比べ4,921百万円(23.9%)増加しました。これは主に、建設仮勘定の増加(2,614百万円増)や、受取手形及び売掛金の増加(513百万円増)によるものです。 負債合計は12,393百万円と、前連結会計年度末に比べ4,270百万円(52.6%)増加しました。特に長期借入金が3,027百万円増加したことが大きな要因です。 純資産合計は13,164百万円と、前連結会計年度末に比べ651百万円(5.2%)増加しました。利益剰余金の増加(508百万円増)が寄与しています。 自己資本比率は50.8%となり、前期の59.7%から低下しましたが、依然として健全な水準を維持しています。 流動比率(流動資産÷流動負債)は約1.46倍となり、短期的な支払い能力は良好です。

4. 損益計算書

科目 金額(百万円) 前期比(%) 売上高比率(%)
売上高(営業収益) 13,964 +16.5% 100.0%
売上原価 9,920 +18.8% 71.0%
売上総利益 4,044 +9.9% 29.0%
販売費及び一般管理費 3,086 +14.9% 22.1%
営業利益 958 +53.3% 6.9%
営業外収益 151 +47.7% 1.1%
営業外費用 41 +23.7% 0.3%
経常利益 1,069 +53.9% 7.7%
特別利益 31 記載なし 0.2%
特別損失 10 記載なし 0.1%
税引前当期純利益 1,089 +57.0% 7.8%
法人税等 403 +64.5% 2.9%
当期純利益 686 +52.8% 4.9%

損益計算書に対するコメント: 売上高は13,964百万円と、前年同期比で16.5%増加しました。売上原価の増加率(18.8%)が売上高の増加率を上回ったため、売上総利益は9.9%増にとどまり、売上総利益率は29.0%と前期の31.4%から低下しました。 販売費及び一般管理費は14.9%増加しましたが、売上高の伸び率を下回ったため、売上高営業利益率は6.9%となり、前期の5.2%から大幅に改善しました。 営業外収益の増加(特に保険金収入の増加)や営業外費用の増加率が売上高の伸び率を下回ったことにより、経常利益も53.9%増と大きく伸びました。 特別利益として固定資産売却益が計上されたこともあり、税引前当期純利益は57.0%増となりました。 法人税等の増加率が税引前当期純利益の増加率を上回ったため、当期純利益は52.8%増となりました。 売上高営業利益率(6.9%)は前期から改善しており、収益性の向上が見られます。

5. キャッシュフロー(記載があれば)

当四半期決算短信では、キャッシュフロー計算書は作成されていません。ただし、減価償却費は以下の通り記載されています。 * 前第3四半期連結累計期間(2024年4月1日~12月31日):862百万円 * 当第3四半期連結累計期間(2025年4月1日~12月31日):1,013百万円

6. 今後の展望

会社は、2030年度を見据えた長期ビジョン「グランドビジョン2030」を策定し、中期経営計画に基づき、中長期的な成長が見込まれる業界向けを中心に製品供給や再資源化提案を進めています。 特に、半導体・電池・電子部品等のエレクトロニクス分野の成長に期待しており、使用済み化学薬品の再資源化需要に応えるため、北九州市に子会社サンワマテリアルソリューションズ株式会社を設立し、工場稼働準備を進めています。また、貴金属・レアメタル等の国内資源循環ニーズに対応するため、大阪市の金属リサイクル会社であるエー・アンド・エイチ・ジャパン株式会社を子会社化しました。 2026年3月期の連結業績予想は、売上高200億円(前期比24.7%増)、営業利益13億円(前期比55.5%増)、経常利益14億20百万円(前期比58.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益9億50百万円(前期比60.6%増)と、大幅な増収増益を見込んでいます。これは、第3四半期の実績を踏まえ、業績予想を修正したものです。

7. その他の重要事項

  • セグメント情報: 当社グループは、環境関連事業から構成される単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略されています。ただし、事業は以下の5つに区分されています。
    1. リユース
    2. リサイクル
    3. 化学品
    4. 自動車
    5. エンジニアリング
  • 配当方針: 2025年3月期の年間配当金は43円でした。2026年3月期の年間配当金は50円と予想されており、増配の見込みです。
  • 企業結合: 2025年10月1日付けで、貴金属・レアメタルの分離・回収精製等を事業とするエー・アンド・エイチ・ジャパン株式会社を株式取得により100%子会社化しました。これにより、サーキュラービジネスの加速と企業価値向上を目指します。のれんが213百万円発生し、5年間にわたり均等償却されます。
  • 連結範囲の変更: 当四半期連結累計期間において、エー・アンド・エイチ・ジャパン株式会社の連結子会社化により、連結範囲に重要な変更がありました。