2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
株式会社日本ピグメントホールディングス (4119)
決算評価: 悪い主要業績指標
AI財務分析レポート
1. 総評
株式会社日本ピグメントホールディングスは、2026年3月期第3四半期連結累計期間において、売上高は堅調に増加しましたが、利益面では前期の特別利益計上の反動により、親会社株主に帰属する四半期純利益が大幅に減少しました。国内事業は堅調に推移したものの、東南アジア事業は顧客の苦戦により減収減益となりました。中国事業は連結対象会社の増加により増収となりましたが、全体としては前期の特殊要因を除いた実質的な収益力には課題が見られます。通期業績予想も修正されており、今後の回復が注目されます。
2. 業績結果
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) |
|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 30,466 | +12.0% |
| 営業利益 | 952 | +868.7% |
| 経常利益 | 1,097 | +342.2% |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 882 | △87.1% |
| 1株当たり当期純利益(EPS) | 562.31 | ― |
| 配当金(2025年3月期実績) | 100.00 | ― |
| 配当金(2026年3月期予想) | 120.00 | ― |
業績結果に対するコメント: 売上高は、日本国内での価格転嫁や連結対象会社の増加により、前年同期比12.0%増と堅調に推移しました。営業利益および経常利益も、国内事業の好調やコスト削減努力により大幅に増加しました。しかし、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前期に株式取得に伴う負ののれん発生益68億2千2百万円を特別利益として計上した反動により、前年同期比87.1%減と大幅に減少しました。この特別利益を除いた実質的な当期純利益は、前期と比較して大幅な減少となります。
3. 貸借対照表(バランスシート)
(注:決算短信に記載されている「四半期連結貸借対照表」は、連結会計年度末と第3四半期末の2時点のデータのみであり、前期比の算出には限界があります。ここでは、前連結会計年度末(2025年3月31日)と当第3四半期連結会計期間末(2025年12月31日)の数値を記載し、可能な範囲で増減を記載します。)
【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(増減額) | |----------------------|---------------|-----------------| | 流動資産 | 26,689 | +1,484 | | 現金及び預金 | 5,495 | +1,233 | | 受取手形及び売掛金 | 11,549 | △58 | | 棚卸資産 | 7,247 (商品及び製品+原材料及び貯蔵品) | +148 (商品及び製品) + △77 (原材料及び貯蔵品) | | その他 | 2,400 | +238 | | 固定資産 | 19,887 | +686 | | 有形固定資産 | 8,216 | △78 | | 無形固定資産 | 90 | △16 | | 投資その他の資産 | 11,581 | +781 | | 資産合計 | 46,577 | +2,171 |
【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(増減額) | |----------------------|---------------|-----------------| | 流動負債 | 16,907 | +1,338 | | 支払手形及び買掛金 | 11,718 | +2,132 | | 短期借入金 | 3,205 | △358 | | その他 | 1,703 | △34 | | 固定負債 | 6,984 | △271 | | 長期借入金 | 2,708 | △364 | | その他 | 39 | △28 | | 負債合計 | 23,892 | +1,067 |
【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(増減額) | |----------------------|---------------|-----------------| | 株主資本 | 18,340 | +725 | | 資本金 | 1,481 | 0 | | 利益剰余金 | 15,845 | +725 | | その他の包括利益累計額 | 2,620 | +460 | | 純資産合計 | 22,684 | +1,103 | | 負債純資産合計 | 46,577 | +2,171 |
貸借対照表に対するコメント: 自己資本比率は45.0%(前期末44.5%)と、微増ながらも安定した水準を維持しています。流動資産は現金及び預金の増加により増加しました。棚卸資産も増加しており、販売状況とのバランスが重要となります。負債面では、支払手形及び買掛金が大幅に増加しており、これは売上増加に伴う仕入の増加や、一部仕入先との取引条件の変更などが考えられます。長期借入金は減少しています。純資産は利益剰余金の増加により増加しており、財務基盤の強化に寄与しています。
4. 損益計算書
(注:決算短信に記載されている「四半期連結損益計算書」は、連結累計期間のデータのみであり、前期比の算出には限界があります。ここでは、前第3四半期連結累計期間(2024年4月1日~2024年12月31日)と当第3四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年12月31日)の数値を記載します。)
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | 売上高比率 (%) |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 30,466 | +12.0% | 100.0% |
| 売上原価 | 25,348 | +8.9% | 83.2% |
| 売上総利益 | 5,118 | +29.9% | 16.8% |
| 販売費及び一般管理費 | 4,165 | +9.0% | 13.7% |
| 営業利益 | 952 | +868.7% | 3.1% |
| 営業外収益 | 274 | +6.9% | 0.9% |
| 営業外費用 | 129 | +21.2% | 0.4% |
| 経常利益 | 1,097 | +342.2% | 3.6% |
| 特別利益 | 61 | △99.1% | 0.2% |
| 特別損失 | 37 | △88.5% | 0.1% |
| 税引前当期純利益 | 1,121 | △83.6% | 3.7% |
| 法人税等 | 206 | ― | 0.7% |
| 当期純利益 | 914 | △86.7% | 3.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 882 | △87.1% | 2.9% |
損益計算書に対するコメント: 売上総利益率は16.8%と、前期の14.4%から改善しました。これは、売上高の増加率が売上原価の増加率を上回ったこと、および価格転嫁の効果によるものと考えられます。販売費及び一般管理費も増加しましたが、売上高の伸びに対しては抑制されており、営業利益率は3.1%と大幅に改善しました。経常利益も同様に大幅に増加しました。しかし、特別利益が前期の68億2千2百万円から6千1百万円へと激減したため、税引前当期純利益および当期純利益は大幅な減少となりました。この特別利益を除いた実質的な当期純利益は、前期と比較して大幅な減少となります。
5. キャッシュフロー(記載があれば)
(注:決算短信に四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。減価償却費のみ記載されています。) - 減価償却費:当第3四半期連結累計期間 549,717千円(前年同期比 減額)
6. 今後の展望
2026年3月期の通期連結業績予想は、売上高445億円(前期比17.3%増)、営業利益12億円(前期比579.6%増)、経常利益13億5千万円(前期比235.4%増)と、大幅な増収増益を見込んでいます。しかし、親会社株主に帰属する当期純利益は9億円(前期比82.1%減)と、前期の特別利益の反動により大幅な減益予想となっています。この業績予想は、本日発表の「2026年3月期通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」にて修正されています。
7. その他の重要事項
- セグメント別業績:
- 日本: 売上高198億4千8百万円(前年同期比21.5%増)、営業利益8億1千8百万円(前年同期営業損失6千2百万円)。国内部門は、樹脂コンパウンド、樹脂用着色剤、加工カラー部門が堅調に推移し、連結対象会社の増加も寄与しました。
- 東南アジア: 売上高82億9百万円(前年同期比7.5%減)、営業利益1億8百万円(前年同期比58.1%減)。主要顧客である日系企業の苦戦、原材料値上がり、為替影響などが響きました。
- 中国: 売上高24億9百万円(前年同期比21.8%増)、営業利益2千5百万円(前年同期営業損失9千7百万円)。連結対象会社の増加により増収となりましたが、天津碧美特工程塑料有限公司の解散による販売減少の影響もありました。
- 配当: 2025年3月期は年間100円00銭でした。2026年3月期は年間120円00銭(普通配当100円、記念配当20円)を予想しています。
- 株主還元施策: 創業100周年記念配当を実施予定です。
- M&Aや大型投資: 2024年7月より連結対象会社が増加しています。
- 人員・組織変更: 記載なし。