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更新: 2026-02-12 19:10:00
決算 2026-02-12T19:10

2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

イメージ情報開発株式会社 (3803)

決算評価: 悪い

主要業績指標

AI財務分析レポート

1. 総評

イメージ情報開発株式会社の2026年3月期第3四半期連結累計期間の決算は、売上高は増加したものの、大幅な損失を計上し、厳しい状況となっています。情報通信業界の回復基調やAI用途拡大といった追い風があるものの、社内では計画していた大型案件の失注や、それに伴う売上原価率の上昇、のれん償却費の負担が重くのしかかっています。これらの要因により、営業損失、経常損失ともに前年同期から大きく悪化しました。自己資本比率も大幅に低下しており、財務健全性の低下が懸念されます。継続企業の前提に疑義が生じていますが、増資による資金調達の見込みがあるため、現時点では不確実性はないと判断されています。

2. 業績結果

科目 金額(千円) 前期比
売上高(営業収益) 539,637 +25.0%
営業利益 △136,070 -152.7% (前年同期は△53,812千円)
経常利益 △133,993 -154.3% (前年同期は△52,698千円)
当期純利益 △229,022 -946.4% (前年同期は27,052千円)
親会社株主に帰属する四半期純利益 △208,735 -932.7% (前年同期は25,708千円)
1株当たり当期純利益(EPS) 記載なし
配当金 記載なし

業績結果に対するコメント: 売上高は連結対象会社の増加により25.0%増と好調でしたが、利益面では大幅な悪化となりました。営業利益は、計画していた受注や製品販売の想定通りに進まなかったことによる売上原価率の上昇(外注費、労務費の増加)、のれん償却費の負担増が主な要因です。経常利益も同様の理由で大幅な損失となりました。特別損失として減損損失92,917千円を計上したことも、当期純損失を拡大させる要因となりました。ITソリューション事業では、子会社化による増収効果があったものの、大型案件失注による売上原価率の上昇でセグメント利益は大幅に減少しました。一方、BPO・サービス事業は、新規顧客獲得により増収増益となりました。

3. 貸借対照表(バランスシート)

科目 金額(千円) 前期比
資産の部
流動資産 429,603 -1.3%
現金及び預金 299,742 +8.4%
受取手形及び売掛金 79,873 -33.1%
棚卸資産 1,419 記載なし (前連結会計年度は仕掛品55千円、貯蔵品216千円)
その他 8,238 記載なし (前連結会計年度は前払費用34,984千円、預け金1,072千円、短期貸付金10,000千円、その他5,934千円)
固定資産 69,412 -60.8%
有形固定資産 2,520 -17.7%
無形固定資産 20,854 -84.3%
投資その他の資産 46,037 +10.5%
資産合計 499,016 -18.8%
科目 金額(千円) 前期比
負債の部
流動負債 172,819 +47.0%
支払手形及び買掛金 37,553 +28.2%
短期借入金 記載なし (前連結会計年度は1年内返済予定の長期借入金なし)
その他 112,258 記載なし (前連結会計年度は未払法人税等5,734千円、賞与引当金18,631千円、その他63,965千円)
固定負債 238,431 +26.4%
長期借入金 36,068 +902.0% (1年内返済予定の長期借入金11,448千円含む)
その他 198,546 記載なし (前連結会計年度は繰延税金負債2,035千円、退職給付に係る負債183,018千円)
負債合計 411,250 +34.3%
科目 金額(千円) 前期比
純資産の部
株主資本 68,475 -75.3%
資本金 301,000 0.0%
利益剰余金 △178,509 記載なし (前連結会計年度は30,226千円)
その他の包括利益累計額 10,952 +58.3%
純資産合計 87,765 -71.5%
負債純資産合計 499,016 -18.8%

貸借対照表に対するコメント: 自己資本比率は15.9%(前期末46.2%)と大幅に低下しており、財務健全性が著しく悪化しています。これは、利益剰余金の減少(損失計上による)が主な要因です。流動資産は微減ですが、受取手形及び売掛金が減少しています。固定資産は、無形固定資産の大幅な減少(減損損失計上による)が目立ちます。負債合計は増加しており、特に長期借入金が大幅に増加しています。流動負債の増加も顕著で、決済サービスにおける預り金の増加などが影響しています。

4. 損益計算書

科目 金額(千円) 前期比 売上高比率
売上高(営業収益) 539,637 +25.0% 100.0%
売上原価 501,127 +40.9% 92.9%
売上総利益 38,509 -49.4% 7.1%
販売費及び一般管理費 174,580 +34.5% 32.3%
営業利益 △136,070 -152.7% -25.2%
営業外収益 2,664 +87.1% 0.5%
営業外費用 586 +89.6% 0.1%
経常利益 △133,993 -154.3% -24.8%
特別利益 3,543 -96.1% 0.7%
特別損失 92,917 記載なし (前年同期は訴訟関連費用6,000千円) 17.2%
税引前当期純利益 △223,367 -814.0% -41.4%
法人税等 5,655 +33.1% 1.1%
当期純利益 △229,022 -946.4% -42.4%

損益計算書に対するコメント: 売上高は増加したものの、売上原価が売上高を上回るペースで増加したため、売上総利益は大幅に減少しました。販売費及び一般管理費も増加しており、営業損失が拡大しました。営業外収益の増加は助成金収入などが影響していますが、営業外費用も増加しています。特別利益として負ののれん発生益を計上したものの、特別損失として減損損失を計上したことが、税引前当期純利益の赤字幅を拡大させました。結果として、当期純利益も大幅な赤字となりました。売上高営業利益率は-25.2%と非常に低調です。

5. キャッシュフロー(記載があれば)

  • 営業活動によるキャッシュフロー: 記載なし
  • 投資活動によるキャッシュフロー: 記載なし
  • 財務活動によるキャッシュフロー: 記載なし
  • フリーキャッシュフロー: 記載なし

6. 今後の展望

  • 業績予想: 2026年3月期の連結業績予想に変更はありません。
  • 中期経営計画: 2027年3月期を最終事業年度とする中期経営計画において、「事業規模の拡大と収益性の向上」「継続的な成長を実現する事業モデルの確立」「企業価値の向上と株主還元」を中期目標として掲げています。
  • 実施施策: 事業規模拡大に向けた資金調達と積極的な事業投資、適切な組織編制とガバナンス、事業推進力の強化、M&A及び企業提携の推進、会社環境の改善を重点施策としています。
  • リスク要因: 消費者物価の上昇、金利上昇、米国の通商政策の影響、中国経済の低迷、長期化するウクライナ戦争や中東情勢緊迫化など、経済の先行き不透明感が継続しています。
  • 成長機会: 情報通信業界における事務負担軽減による生産性向上、労働力不足への対応、AI用途拡大などを背景とした設備投資の拡大が期待されます。

7. その他の重要事項

  • セグメント別業績:
    • ITソリューション: 売上高は増加しましたが、大型案件失注による売上原価率上昇でセグメント利益は大幅減益。
    • BPO・サービス: ソフトウェア販売は不調でしたが、決済サービス新規顧客獲得により増収増益。
  • 配当方針: 記載なし。
  • 株主還元施策: 記載なし。
  • M&Aや大型投資: 株式会社エンジニアファーム、株式会社バニヤンズ、株式会社TENJIN SYSTEM CONSULTINGの3社を連結子会社化。
  • 人員・組織変更: 管理部門組織の見直しを実施。代表取締役交代(2026年1月22日付)。
  • 継続企業の前提に関する重要事象等: 当第3四半期連結会計期間において継続して営業損失を計上しており、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象又は状況が存在します。しかしながら、第三者割当増資の実行を予定しており、当面の運転資金に利用できる手許資金を十分に保有できる見込みであるため、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断しています。