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更新: 2026-04-03 13:09:03
決算 2026-02-13T15:45

2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

山喜株式会社 (3598)

決算評価: 悪い

主要業績指標

AI財務分析レポート

1. 総評

山喜株式会社は、2026年3月期第3四半期連結累計期間において、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益の全てにおいて前年同期比で減少という厳しい業績となりました。アパレル業界全体が直面する需要の低迷やコスト上昇に加え、同社独自の課題も重なり、収益性の悪化が見られます。特に、売上高の減少幅が大きく、利益面では損失に転じるなど、厳しい状況が続いています。今後は、既存事業のテコ入れと新規戦略の実行による収益改善が急務となります。

2. 業績結果

科目 金額(百万円) 前期比(%)
売上高(営業収益) 7,461 △7.1
営業利益 △60
経常利益 61 △28.0
親会社株主に帰属する四半期純利益 36 △71.7
1株当たり四半期純利益(円) 2.59
配当金(年間予想) 記載なし

業績結果に対するコメント: 当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が前年同期比7.1%減の74億61百万円となりました。これは、我が国経済の先行き不透明感、アパレル業界における秋冬物商材への需要の高まりは見られたものの、物価上昇による消費者の選択的消費行動の顕著化、円安進行に伴う製品原価の上昇などが複合的に影響したためです。 営業利益は、前年同期の65百万円の利益から一転して60百万円の損失となりました。これは、売上高の減少に加え、販売費及び一般管理費の増加などが要因と考えられます。 経常利益は61百万円(前年同期比28.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は36百万円(前年同期比71.7%減)と、いずれも大幅な減少となりました。特に純利益の減少幅が大きく、収益性の低下が顕著です。 1株当たり当期純利益も2.59円と、前年同期の9.12円から大きく低下しています。 年間配当金については、2026年3月期の予想が記載されていません。

3. 貸借対照表(バランスシート)

【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|---------------|--------------| | 流動資産 | 7,536 | △8.4 | | 現金及び預金 | 1,956 | △20.9 | | 受取手形及び売掛金 | 1,473 | △25.8 | | 棚卸資産 | 3,771 | △1.7 | | その他 | 537 | 41.0 | | 固定資産 | 3,120 | 1.3 | | 有形固定資産 | 2,357 | 0.0 | | 無形固定資産 | 484 | 6.3 | | 投資その他の資産 | 279 | 3.6 | | 資産合計 | 10,657 | △5.7 |

【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|---------------|--------------| | 流動負債 | 5,439 | △10.7 | | 支払手形及び買掛金 | 385 | △29.1 | | 短期借入金 | 3,003 | △14.1 | | その他 | 1,046 | △10.7 | | 固定負債 | 1,034 | 8.0 | | 長期借入金 | 855 | 9.9 | | その他 | 106 | 7.5 | | 負債合計 | 6,473 | △8.2 |

【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |----------------------|---------------|--------------| | 株主資本 | 4,269 | △0.1 | | 資本金 | 3,355 | 0.0 | | 利益剰余金 | △397 | △1.5 | | その他の包括利益累計額 | △98 | △223.6 | | 純資産合計 | 4,183 | △1.7 | | 負債純資産合計 | 10,657 | △5.7 |

貸借対照表に対するコメント: 当第3四半期連結会計期間末の総資産は106億56百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億49百万円減少しました。これは、現金及び預金並びに売掛金の減少が主な要因です。 負債合計は64億73百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億75百万円減少しました。短期借入金の減少が主な要因です。 純資産合計は41億83百万円となり、前連結会計年度末に比べ73百万円減少しました。為替換算調整勘定の減少が主な要因です。 自己資本比率は39.1%(前連結会計年度末 37.5%)と、若干改善していますが、依然として負債の比率が高い状況です。 流動資産の減少が目立ちますが、棚卸資産は微増しています。負債では短期借入金が減少しており、財務体質の改善に向けた動きが見られます。

4. 損益計算書

科目 金額(百万円) 前期比(%) 売上高比率(%)
売上高(営業収益) 7,461 △7.1 100.0
売上原価 5,389 △4.5 72.2
売上総利益 2,072 △13.6 27.8
販売費及び一般管理費 2,132 △5.9 28.6
営業利益 △60 △0.8
営業外収益 記載なし
営業外費用 記載なし
経常利益 61 △28.0 0.8
特別利益 記載なし
特別損失 記載なし
税引前当期純利益 記載なし
法人税等 記載なし
当期純利益 36 △71.7 0.5

損益計算書に対するコメント: 売上高は前年同期比7.1%減の74億61百万円となりました。アパレル業界全体の厳しい経営環境に加え、ドレスシャツの需要減少やオフィスファッションのカジュアル化などが影響しています。 売上原価は売上高の減少率よりも低い減少率にとどまっており、売上総利益は13.6%減の20億72百万円となりました。売上高に対する売上総利益率は27.8%となり、前期比で低下しています。 販売費及び一般管理費は5.9%減の21億32百万円でしたが、売上高の減少率を上回ったため、営業利益は60百万円の損失となりました。 経常利益は61百万円(前年同期比28.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は36百万円(前年同期比71.7%減)と、大幅な減益となりました。 売上高営業利益率はマイナスとなり、収益性の悪化が深刻です。

5. キャッシュフロー(記載があれば)

開示資料には、キャッシュフロー計算書の詳細な記載はありませんでした。

6. 今後の展望

山喜株式会社は、2026年3月期の連結業績予想を修正しており、通期売上高は100億円(前期比7.2%減)、営業利益は1億90百万円の損失、経常利益は70百万円の損失、当期純利益は1億円の損失を見込んでいます。 中期経営計画では、「新中期3ヵ年経営計画」の最終年度として、基本方針を着実に実行し、売上および収益の拡大に取り組んでいます。具体的には、以下の施策を推進しています。 * オリジナルブランドの構築: 百貨店チャネルでのドレスシャツ売場におけるオリジナル商品の販売強化、カジュアル新ブランドの展開、オーダーシャツの品揃え拡充。量販店チャネルでは、ビジネスカジュアルアイテムの拡充とデザイン差別化。 * BtoCの強化による収益アップ: 自社サイト「山喜オンラインショップ」の会員数増加を基盤とした顧客基盤の拡大、SNS投稿や広告配信による顧客接点の拡充、サイト内コンテンツ改善による顧客体験の向上。百貨店チャネルでは、オーダーシャツのシェア拡大を目指し、直営店・共同運営店舗の拡大。量販店チャネルでは、積極的な出店と既存店舗のフェイス拡大による運営効率向上。 * ドレス・カジュアル・レディース・ユニフォームの新商品開発と売上拡大: 付加価値の高いオリジナル商品の拡充(ミステリードライシャツ、イフミックシャツなど)、オフィスカジュアルアイテムの拡大、高機能Tシャツブラウスなどの新商品提案強化。ユニフォーム関連では、イージーケア素材を使用した制服やスクールシャツのラインナップ拡充。 * 生産事業: 国内生産事業では、カスタムオーダーを中心とした新規取引先の開拓、工場稼働率の維持、技能実習生の受け入れによる生産能力拡充。海外生産事業では、グループ会社間の連携強化と第三国への新規開拓。 * SDGsの取り組み: 環境配慮型商品の開発(奄美Tシャツ、プラスチック製付属品の全廃)、ハギレを再生した混抄紙の活用。働きやすい職場環境づくり(有給休暇取得率向上、各種休業制度、時差勤務制度の推進)。

リスク要因としては、アパレル業界全体の需要低迷、物価上昇による消費者の選択的消費行動、円安進行による製品原価の上昇などが挙げられます。

7. その他の重要事項

  • セグメント別業績:
    • 国内販売: 売上高63億95百万円(前年同期比6.9%減)、セグメント利益61百万円(前年同期比56.1%減)。
    • 製造: 売上高16億1百万円(前年同期比13.5%減)、セグメント損失74百万円(前年同期は1億1百万円の損失)。
    • 海外販売: 売上高2億98百万円(前年同期比11.2%増)、セグメント損失69百万円(前年同期は21百万円の利益)。
  • 配当方針: 開示資料には具体的な配当方針の記載はありませんが、2025年3月期は年間3円の配当を実施しています。2026年3月期は現時点で配当予想が未定です。
  • 株主還元施策: 具体的な株主還元施策に関する記載はありません。
  • M&Aや大型投資: 開示資料からは、M&Aや大型投資に関する情報は確認できませんでした。
  • 人員・組織変更: 第1四半期連結会計期間より、タイ山喜を製造セグメントから海外販売セグメントへ集計変更しています。