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更新: 2026-04-03 13:09:03
決算 2026-02-13T15:40

2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

株式会社久世 (2708)

決算評価: 良い

主要業績指標

AI財務分析レポート

1. 総評

株式会社久世の2026年3月期第3四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年12月31日)の業績は、売上高が堅調に増加したものの、親会社株主に帰属する当期純利益は減少しました。外食・中食市場の回復基調を捉え、商品・メニュー提案の強化やECサイトの立ち上げ、事業譲受などを積極的に進めた結果、売上高は前年同期比7.8%増となりました。特に食材製造事業における生産性向上と原材料購買の見直しが利益率を大きく改善させ、セグメント利益を押し上げました。しかしながら、通期業績予想では物流拠点の再整備や物流関連費用の増加が影響し、純利益の減少が見込まれています。

2. 業績結果

科目 金額(百万円) 前年同期比 (%)
売上高(営業収益) 56,018 +7.8%
営業利益 1,802 +17.2%
経常利益 1,931 +1.5%
親会社株主に帰属する四半期純利益 1,361 △12.8%
1株当たり当期純利益(円銭) 294.21 -
配当金(年間予想、円銭) 42.00 -

業績結果に対するコメント: 売上高は、経済状況の回復や市場の需要増を背景に、前年同期比で7.8%増加しました。これは、お客様の価値創造につながる商品・メニュー提案の強化、新たな業務用食材ECサイト「ProDEPOT」の立ち上げ、および事業譲受が貢献した結果です。 営業利益は、売上高の増加に加え、特に食材製造事業における生産性向上と原材料購買の見直しにより、大幅な増加となりました。 経常利益も微増となりましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は、前年同期比で12.8%減少しました。これは、通期業績予想においても言及されている物流拠点の再整備や物流関連費用の増加が、当四半期においても影響を与えた可能性が考えられます。

3. 貸借対照表(バランスシート)

【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | |----------------------|---------------|--------| | 流動資産 | 21,986 | +38.5% | | 現金及び預金 | 6,618 | +65.0% | | 受取手形及び売掛金 | 9,710 | +25.1% | | 棚卸資産 | 5,022 (商品・原材料) | +30.5% | | その他 | 742 | +20.5% | | 固定資産 | 7,587 | +6.9% | | 有形固定資産 | 3,117 | △1.4% | | 無形固定資産 | 291 | +35.9% | | 投資その他の資産 | 4,178 | +12.3% | | 資産合計 | 29,574 | +28.8% |

【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | |--------------------------|---------------|--------| | 流動負債 | 18,374 | +37.0% | | 支払手形及び買掛金 | 15,150 | +56.8% | | 短期借入金 | 210 | - | | 1年内返済予定の長期借入金 | 552 | △45.3% | | その他 | 2,462 (未払金,未払法人税等,賞与引当金等) | +13.8% | | 固定負債 | 1,913 | +16.9% | | 長期借入金 | 957 | +23.5% | | その他 | 956 (繰延税金負債,役員退職慰労引当金等) | +11.1% | | 負債合計 | 20,287 | +34.8% |

【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比 (%) | |--------------------------|---------------|--------| | 株主資本 | 8,444 | +16.0% | | 資本金 | 100 | - | | 利益剰余金 | 7,344 | +18.9% | | その他の包括利益累計額 | 841 | +31.0% | | 純資産合計 | 9,286 | +17.3% | | 負債純資産合計 | 29,574 | +28.8% |

貸借対照表に対するコメント: 当期において、総資産は前期末比で28.8%増加し、295億74百万円となりました。これは、売上増加に伴う受取手形及び売掛金の増加、および現金及び預金の増加が主な要因です。棚卸資産も増加しており、事業活動の活発化を示唆しています。 負債合計も34.8%増加し、202億87百万円となりました。特に買掛金が大幅に増加しており、仕入高の増加や仕入条件の変更などが考えられます。短期借入金も新たに発生しています。 純資産は17.3%増加し、92億86百万円となりました。利益剰余金の増加が主な要因です。 自己資本比率は31.4%となり、前期の34.5%から低下しました。これは、負債の増加率が純資産の増加率を上回ったためです。流動比率や当座比率などの安全性指標については、詳細なデータがないため算出できませんが、流動資産の増加と流動負債の増加がほぼ同程度であることから、短期的な支払い能力は維持されていると考えられます。

4. 損益計算書

科目 金額(百万円) 前期比 (%) 売上高比率 (%)
売上高(営業収益) 56,018 +7.8% 100.0%
売上原価 42,869 +5.7% 76.5%
売上総利益 13,149 +17.0% 23.5%
販売費及び一般管理費 11,347 +10.0% 20.3%
営業利益 1,802 +17.2% 3.2%
営業外収益 153 △60.9% 0.3%
営業外費用 24 △29.4% 0.0%
経常利益 1,931 +1.5% 3.4%
特別利益 5 △98.7% 0.0%
特別損失 0 - 0.0%
税引前当期純利益 1,935 △15.5% 3.5%
法人税等 574 △21.3% 1.0%
当期純利益 1,361 △12.8% 2.4%

損益計算書に対するコメント: 売上高は前年同期比で7.8%増加しました。売上原価の増加率が売上高の増加率を下回ったため、売上総利益は17.0%増加し、売上総利益率は2.4ポイント改善しました。 販売費及び一般管理費は10.0%増加しましたが、売上高の増加率をやや下回ったため、営業利益は17.2%増加しました。営業利益率は3.2%となり、前期から0.2ポイント改善しました。 営業外収益は大幅に減少しましたが、営業外費用も減少したため、経常利益は1.5%の微増となりました。 特別利益は大幅に減少しました。 税引前当期純利益は15.5%減少しました。法人税等の減少により、当期純利益は12.8%減少しました。 売上高営業利益率は3.2%であり、前期比で改善が見られます。ROE(自己資本利益率)については、詳細なデータがないため算出できませんが、純利益の減少と自己資本比率の低下から、前期比での変動は限定的であると推測されます。 コスト構造としては、売上原価率が改善しており、収益性が向上していることが伺えます。一方で、販売費及び一般管理費の増加が利益を圧迫する要因となっています。

5. キャッシュフロー(記載があれば)

当第3四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。

6. 今後の展望

株式会社久世は、2026年3月期の通期業績予想として、売上高710億円(前期比3.5%増)、営業利益19億20百万円(前期比3.9%増)、経常利益19億50百万円(前期比△11.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益12億50百万円(前期比△28.8%減)を据え置いています。 通期業績予想では、物流拠点の再整備や物流関連費用の増加が純利益の減少要因として挙げられています。この影響額を精査し、業績予想が明らかになった時点で適時開示するとしています。 中長期的な戦略としては、顧客の利便性向上のためのオペレーション化とDX化を推進しており、経済産業省による「DX認定事業者」の認定を取得しています。

7. その他の重要事項

  • セグメント別業績:
    • 食材卸売事業: 売上高は前年同期比8.0%増の505億83百万円、セグメント利益(営業利益)は同9.7%増の20億18百万円となりました。PB商品の拡売や販売先の拡大が貢献しました。
    • 食材製造事業: 売上高は前年同期比5.3%増の53億18百万円、セグメント利益(営業利益)は同67.6%増の7億6百万円となりました。生産性向上と原材料購買の見直しが利益率を大幅に改善させました。
  • 配当方針: 2026年3月期の年間配当予想は42.00円となっています。
  • 株主還元施策: 詳細な記載はありません。
  • M&Aや大型投資: 2025年10月に斎藤商業株式会社の事業譲渡を受けており、円滑に業務を開始しています。
  • 人員・組織変更: 第1四半期連結会計期間より、報告セグメント区分を変更しています。不動産賃貸事業の量的な重要性が低下したため、報告セグメントから除外し、「その他」の区分に含めています。