2026年9月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
日本乾溜工業株式会社 (1771)
決算評価: 非常に良い主要業績指標
AI財務分析レポート
1. 総評
日本乾溜工業株式会社の2026年9月期第1四半期(2025年10月1日~2025年12月31日)の連結業績は、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益の全てにおいて、前年同期比で大幅な増加を達成しました。これは、主力事業である建設事業における受注案件の順調な進捗と、新たに連結対象となったグループ会社の業績寄与が主な要因です。財政状態も、売上債権や仕入債務の増加は見られるものの、自己資本比率は62.5%と安定しており、健全な財務基盤を維持しています。
2. 業績結果
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) |
|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 5,061 | 15.4 |
| 営業利益 | 247 | 64.3 |
| 経常利益 | 261 | 63.0 |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 165 | 69.0 |
| 1株当たり当期純利益(EPS) | 33.44 | 69.0 |
| 配当金(年間予想) | 20.00 | - |
業績結果に対するコメント: 当第1四半期は、前年同期比で売上高15.4%増、営業利益64.3%増と、非常に力強い業績となりました。これは、建設事業における自動車専用道関連工事を中心とした道路整備工事の好調に加え、新たに連結対象となった西部保安ホールディングス株式会社の業績寄与により、防護柵をはじめとする交通安全施設工事が増加したことが大きく貢献しました。また、建設工事関連資材の販売も増加し、建設事業全体の売上高は前年同期比14.5%増となりました。防災安全事業においても、官公庁発注の防災備蓄資機材及び非常用備蓄食糧品の増加により、売上高は22.3%増となりました。これらの要因が複合的に作用し、全体として大幅な増収増益を達成しました。
3. 貸借対照表(バランスシート)
【資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |--------------------------|----------------|--------------| | 流動資産 | 11,645 | 9.9 | | 現金及び預金 | 6,324 | 4.2 | | 受取手形及び売掛金 | 4,458 | 17.4 | | 棚卸資産 | 171 | 27.1 | | その他 | 52 | -28.5 | | 固定資産 | 3,657 | -1.8 | | 有形固定資産 | 2,002 | 2.6 | | 無形固定資産 | 944 | -6.1 | | 投資その他の資産 | 711 | -7.5 | | 資産合計 | 15,303 | 6.8 |
【負債の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |--------------------------|----------------|--------------| | 流動負債 | 5,342 | 22.5 | | 支払手形及び買掛金 | 4,492 | 27.2 | | 短期借入金 | 126 | -3.8 | | その他 | 516 | 67.3 | | 固定負債 | 396 | -10.9 | | 長期借入金 | 77 | -26.0 | | その他 | 187 | -9.2 | | 負債合計 | 5,738 | 19.4 |
【純資産の部】 | 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | |--------------------------|----------------|--------------| | 株主資本 | 9,332 | 0.5 | | 資本金 | 413 | 0.0 | | 利益剰余金 | 8,277 | 0.6 | | その他の包括利益累計額 | 231 | -1.4 | | 純資産合計 | 9,564 | 0.5 | | 負債純資産合計 | 15,303 | 6.8 |
貸借対照表に対するコメント: 当第1四半期末の総資産は153億3百万円となり、前連結会計年度末比で6.8%増加しました。流動資産は9.9%増となり、特に売上債権の増加(受取手形・完成工事未収入金等 17.4%増)が目立ちます。これは、第1四半期連結会計期間特有の傾向として、売上債権の残高が期末にかけて増加する傾向にあるためと考えられます。負債合計は19.4%増となり、流動負債の増加(22.5%増)が顕著です。特に支払手形・工事未払金等が27.2%増加しており、これも第1四半期特有の傾向と見られます。固定資産は微減ですが、無形固定資産は減価償却により減少しています。純資産は0.5%増となり、株主資本は0.5%増、利益剰余金は0.6%増となりました。自己資本比率は62.5%と、前期の66.5%から低下しましたが、依然として高い水準を維持しており、財務の安全性は良好です。
4. 損益計算書
| 科目 | 金額(百万円) | 前期比(%) | 売上高比率(%) |
|---|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 5,061 | 15.4 | 100.0% |
| 売上原価 | 3,950 | 14.4 | 78.0% |
| 売上総利益 | 1,111 | 18.2 | 22.0% |
| 販売費及び一般管理費 | 863 | 10.4 | 17.1% |
| 営業利益 | 247 | 64.3 | 4.9% |
| 営業外収益 | 16 | 37.0 | 0.3% |
| 営業外費用 | 1 | -51.4 | 0.0% |
| 経常利益 | 261 | 63.0 | 5.2% |
| 特別利益 | 10 | 2656.3 | 0.2% |
| 特別損失 | 記載なし | - | - |
| 税引前当期純利益 | 272 | 69.4 | 5.4% |
| 法人税等 | 107 | 70.0 | 2.1% |
| 当期純利益 | 165 | 69.0 | 3.3% |
損益計算書に対するコメント: 売上高は15.4%増と大きく伸び、売上原価の伸び(14.4%増)を上回ったため、売上総利益は18.2%増となりました。販売費及び一般管理費は10.4%増でしたが、売上高の伸び率を下回ったため、営業利益は64.3%増と大幅に増加しました。営業外収益は増加しましたが、営業外費用は減少しており、経常利益も63.0%増となりました。特別利益として固定資産売却益が10百万円計上されています。これらの結果、当期純利益は69.0%増と、非常に好調な結果となりました。売上高営業利益率は4.9%(前期は3.4%)、売上高経常利益率は5.2%(前期は3.7%)と、収益性が大きく改善しています。
5. キャッシュフロー(記載があれば)
当第1四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。 ただし、減価償却費及びのれんの償却額は以下の通りです。 - 減価償却費:当第1四半期 59,578千円(前年同期比 27.0%増) - のれんの償却額:当第1四半期 36,064千円(前年同期比 38.0%増)
6. 今後の展望
2026年9月期の連結業績予想は、売上高200億円(前期比13.7%増)、営業利益9億40百万円(前期比34.7%増)、経常利益9億70百万円(前期比26.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益6億円(前期比13.6%増)と、通期で大幅な増収増益を見込んでいます。第1四半期の好調な業績を踏まえると、この業績予想は達成可能な範囲内にあると考えられます。特に建設事業においては、公共投資の底堅さや、引き続き道路整備工事、交通安全施設工事の需要が見込まれます。
7. その他の重要事項
- セグメント別業績:
- 建設事業: 売上高44億29百万円(前年同期比14.5%増)、セグメント利益4億18百万円(同44.1%増)。道路整備工事や交通安全施設工事の増加が寄与。
- 防災安全事業: 売上高6億31百万円(前年同期比22.3%増)、セグメント利益25百万円(同13.4%減)。防災備蓄資機材等の増加が寄与したが、利益は微減。
- 配当方針: 2026年9月期通期配当予想は1株あたり20.00円(前期実績19.00円)と、増配を予定しています。
- 株主還元施策: 配当予想の通り、株主還元を重視する姿勢が見られます。
- M&Aや大型投資: 西部保安ホールディングス株式会社の連結子会社化が業績に寄与しています。
- 人員・組織変更: 西部保安ホールディングス株式会社の連結子会社化に伴う影響があります。